知らないと損!実家の敷地に家を建てるときの「名義」と「税金」の話【岩手で新築を検討中の方へ】

公開日:2025/06/04(水) 更新日:2025/05/31(土) 家づくりのこと

目次

  1. 実家の敷地に家を建てる人が増えている理由
  2. 親の土地に家を建てるときの「名義」の基本知識
  3. よくある3つの名義パターンとその注意点
  4. 土地をもらう・借りる・共有する、それぞれの税金の違い
  5. 実際にかかる可能性のある税金とは?
  6. 岩手で注意すべき地元特有のケース
  7. トラブルを防ぐためにやっておくべきこと
  8. まとめ|名義と税金をクリアにして後悔のない家づくりを

1. 実家の敷地に家を建てる人が増えている理由

最近、岩手県内でも「親の土地を活用して家を建てる」ケースが増えてきました。

理由は主に以下のとおりです:

  • 土地代がかからない or 抑えられる
  • 子育てのサポートが得られる
  • 地元に戻って安心して暮らせる
  • 物価や住宅コストが高騰する中での現実的な選択肢

しかし、実家の敷地に家を建てる際には「土地の名義と税金」という見逃せないポイントがあります。これを知らずに家を建てると、将来的に大きなトラブルや予想外の出費につながることも

2. 親の土地に家を建てるときの「名義」の基本知識

まず前提として、家は「土地の上に建てるもの」なので、土地の所有者=名義人が誰なのかが重要です。

  • 土地の名義が「親」のまま子どもが家を建てても、土地は親の所有物
  • 土地の名義を「子」に変更する贈与や売買などの手続きが必要

この「名義」の扱いによって、かかってくる税金や将来の相続に大きな影響があります。

3. よくある3つの名義パターンとその注意点

パターン:親の名義のまま建てる(使用貸借)

土地を無償で借りて家を建てる形です。
「使用貸借(しようたいしゃく)」と呼ばれ、贈与税は原則かかりません。

ただし注意点は、

  • 土地は親のままなので、将来相続が発生する
  • 土地に家を建てても「建物は子、土地は親」という不安定な状態
  • 相続人が複数いる場合、土地を巡ってトラブルになることも

パターン:土地を子に贈与して名義変更

親が土地を「贈与」して、子が所有者になるケースです。

この場合、贈与税が高額になる可能性があるため要注意。

例:500万円相当の土地を贈与贈与税は100万円以上かかることも。

ただし「相続時精算課税制度」などを使えば、条件により贈与税を抑えることも可能です。

パターン:親と子で土地を共有にする

土地の持ち分を親子で分け合う方法です。
建築許可が下りやすくなることもありますが

  • 将来的に売却や相続時に面倒になりやすい
  • 誰がどれだけお金を出すか、明確に決めておかないと揉める

4. 土地をもらう・借りる・共有する、それぞれの税金の違い

形態

かかる税金

ポイント

借りる(使用貸借)

原則なし(贈与税なし)

書面を残すのがベター

贈与される

贈与税(基礎控除:年間110万円まで)

相続時精算課税制度の活用で軽減可能

売買にする

不動産取得税、登録免許税、譲渡所得税等

市場価格で売買しないと贈与とみなされる場合あり

共有する

原則はなし。ただし将来相続時に注意

相続や売却時にトラブルのもとになりやすい

 

5. 実際にかかる可能性のある税金とは?

以下の税金は実家の敷地に家を建てる際に発生する可能性があります:

  • 贈与税:親から土地をもらうと発生。高額になる可能性大
  • 不動産取得税:土地や建物を取得した際に県から課税される
  • 登録免許税:登記(名義変更)時に発生。建物や土地に対して
  • 固定資産税:毎年、市町村から課税される
  • 相続税:親が亡くなった際に土地の価値に応じてかかる

特に贈与税と相続税は計画性が求められるため、早めの対策が重要です。

6. 岩手で注意すべき地元特有のケース

岩手県のように地方では、以下のようなケースがよく見られます:

  • 「昔からの土地で境界線が不明確」境界確定に費用と時間がかかる
  • 「相続登記が済んでいない」亡くなった祖父母の名義のまま放置されているケースも
  • 「農地転用が必要」実家が農地の場合は宅地への変更許可が必要

こうしたケースは、地元の不動産や行政に詳しい専門家に相談するのが安心です。

7. トラブルを防ぐためにやっておくべきこと

以下の3点を必ず確認・準備しましょう:

  1. 土地の名義を調べる(法務局で登記簿を取得)
  2. 家族でしっかり話し合う(誰が所有するか、将来どうするか)
  3. 税理士や司法書士に早めに相談する(税金・名義・登記のプロ)

何となくスタートすると、後々「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくありません。

8. まとめ|名義と税金をクリアにして後悔のない家づくりを

実家の敷地に家を建てることは、土地代を抑えられたり、親のサポートを得られたりと多くのメリットがあります。
しかし、「名義」と「税金」のことをきちんと理解していないと、後から予想外の費用やトラブルが発生するリスクがあります。

岩手で新築を検討している方は、早めに家族と話し合い、専門家に相談することで、安心して理想の住まいづくりができます。

「知らなかった」では済まされない問題だからこそ、今のうちにしっかり確認しておきましょう!

 

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