「まだ住めるけど…この家、あと何年もつの?」~リフォームか建て替えか?まず知っておくべき5つの判断基準~

公開日:2025/07/21(月) 更新日:2025/07/18(金) 家づくりのこと

【目次】

1. はじめに:その「なんとなくの不安」、放っておかないで

2. 判断基準①|築年数と構造の状態をチェック

3. 判断基準②|家族構成とライフスタイルの変化

4. 判断基準③|費用だけじゃない!予算と将来のコスト比較

5. 判断基準④|耐震性・断熱性など性能の限界

6. 判断基準⑤|法規制や土地条件による制限

7. まとめ:迷っている今こそ、「暮らしの棚卸し」を


1. はじめに:その「なんとなくの不安」、放っておかないで

「まだ住めるし、急いで直す必要はないかな」
「でも…この家、あと何年もつんだろう?」

築30年を超える住まいに住んでいる方の多くが、そんな漠然とした不安を抱えています。特に、45歳〜65歳の今は、子どもの独立や親の介護、定年など、人生の転機が訪れる時期。これからの暮らしを考えるうえで、「今の家のままでいいのか?」という問いに、正面から向き合う必要があります。

このコラムでは、リフォームか建て替えかを迷っている方が、最初に押さえておきたい5つの判断基準を、わかりやすく解説します。


2. 判断基準①|築年数と構造の状態をチェック

まず注目したいのが「築年数」と「建物の構造的な劣化」です。
特に次のようなケースでは、リフォームでは限界があるかもしれません。

  • 築30年以上で、床がきしむ・壁にひびがある

  • 雨漏りやシロアリ被害がある

  • 昔の工法(旧耐震基準)で建てられている

特に、1981年以前の建物は「旧耐震基準」で設計されており、大きな地震に耐えられない可能性があります。部分的な補強はリフォームでも可能ですが、家全体の安全性を確保するには建て替えが必要なこともあります。


3. 判断基準②|家族構成とライフスタイルの変化

子どもが巣立ち、夫婦二人暮らしになった今、「この広さ、本当に必要?」と感じる方も多いのではないでしょうか。あるいは、親の介護で同居を考えたり、二世帯住宅を検討するケースも。

ライフスタイルに合わせて、間取りや動線を大きく変えたい場合は、リフォームでは対応が難しいこともあります。

たとえば

  • キッチンとお風呂を近くに集約したい

  • 段差をなくしてバリアフリーにしたい

  • 使っていない2階を取り壊して平屋にしたい

こうしたニーズは、「リフォーム」では“限定的な対応”になりがちです。大きく暮らし方を変えるなら、建て替えの方が自由度が高く、長い目で見て快適な住まいが手に入ります。


4. 判断基準③|費用だけじゃない!予算と将来のコスト比較

「リフォームの方が安く済む」と思いがちですが、実はそうとは限りません。

  • 表面をきれいにしても、構造は古いまま → 数年後に追加工事

  • 水回りを部分的に直しても、配管は劣化 → 漏水やつまりのリスク

このように、リフォームは“その場しのぎ”になりやすく、長い目で見ると出費がかさむこともあります。一方で、建て替えは初期費用が高いものの、最新の設備や断熱性の高い家になるため、光熱費の節約やメンテナンスの負担軽減にもつながります。

たとえば:

  • リフォーム:約800万円(部分改修)

  • 建て替え:約2500万円(30坪・省エネ住宅)

  • ランニングコスト:約10年で差が出るケースも

 

5. 判断基準④|耐震性・断熱性など性能の限界

現代の住宅は、法律や技術の進化により「省エネ」「耐震」「バリアフリー」性能が格段に向上しています。これらを今の家に完全に取り入れるのは難しいのが実情です。

  • 断熱材が入っていない → 夏暑く冬寒い

  • 耐震補強に壁や柱が必要 →間取り変更に制限

  • 配線・配管の更新が困難 → 老朽化リスク

「せっかくお金をかけるなら、安心・快適な家にしたい」と思う方にとっては、性能面で“限界のあるリフォーム”より、ゼロからつくれる建て替えの方が納得感が得られるはずです。

 

6. 判断基準⑤|法規制や土地条件による制限

最後に見逃せないのが「建築に関わる法規制」です。建て替えを検討するとき、次のような問題が出てくることがあります。

  • 現在の建ぺい率・容積率を超えて建てられている

  • 接道条件を満たしていない → 再建築不可の場合も

  • 市街化調整区域である

これらの条件によっては、「建て替えできない」「今の広さの家が建てられない」といった事態になることも。そのため、判断前に必ず自治体や建築士などに敷地調査・役所調査を依頼することをおすすめします。

 

7. まとめ:迷っている今こそ、「暮らしの棚卸し」を

リフォームか建て替えかを判断するうえで、何よりも大切なのは、
「自分と家族が、どんな暮らしを望んでいるか」という視点です。

  • 今の家を活かして安心して住みたいのか

  • 新しい暮らし方に合った家をゼロからつくりたいのか

“費用”や“築年数”だけでなく、“心の引っかかり”にも目を向けてみてください。

このコラムを読んで「そろそろ本気で考えなきゃ」と感じた方へ。
一人で悩まず、まずはプロに相談することから始めてみませんか?
暮らしを見直すことは、これからの人生をもっと心地よくするための第一歩です。

 

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