実家敷地内に新築するならここに注意!失敗しない配置計画と動線の工夫【岩手での家づくり】
目次
- 敷地内に新築を建てる人が増えている理由
- 配置計画とは?まず考えるべき3つの視点
- よくある失敗例から学ぶ!配置の落とし穴
- 動線とは?暮らしやすさのカギを握るポイント
- 岩手ならではの配置&動線で注意すべきこと
- 配置計画の進め方と相談先
- まとめ|「建てられる」だけでは成功しない!
1. 敷地内に新築を建てる人が増えている理由
近年、「実家の敷地内に新築を建てる」いわゆる敷地内同居・近居というスタイルが注目されています。
特に岩手のような地方では、
- 実家に広い土地がある
- 土地代を抑えて家を建てられる
- 親の近くで子育てや生活のサポートがしやすい
といった理由でこの選択肢をとる人が増えています。
しかし、実家の敷地に家を建てる場合は、建てる位置(=配置)や生活の動線をしっかり考えないと、住んでから「こんなはずじゃなかった…」となることも。
2. 配置計画とは?まず考えるべき3つの視点
配置計画とは、「敷地のどこに新しい家を建てるか」を決めること。
特に以下の3つの視点で考えることが大切です。
(1) 建物の向き(日当たり・風通し)
岩手のように冬が長い地域では、南向きで日当たりの良い配置が理想です。
逆に北向きだと寒く、光熱費が高くなる可能性も。
(2) 既存の建物・隣家との距離
実家の母屋が近すぎると、窓の位置や採光が限られることも。
また、隣家との距離が近いと将来的な増改築や境界トラブルの原因になることもあります。
(3) 駐車スペースと出入りのしやすさ
岩手では車移動が生活の基本。複数台の駐車スペースや冬場の除雪を考慮した位置取りが重要です。
3. よくある失敗例から学ぶ!配置の落とし穴
● 失敗例①「母屋の日当たりが悪くなった」
新しい家を敷地の南側に建てたことで、親世帯の家が1日中暗くなってしまった…。
→ 母屋への影響も配慮して配置を決めることが大切です。
● 失敗例②「除雪スペースが足りない」
冬に駐車場と道路の間に雪が積もり、車を出せない&雪を置く場所がないという事態に。
→ 除雪車が通れる道路との接道状況や、雪の仮置きスペースを確保することも重要。
● 失敗例③「プライバシーが確保できない」
親世帯のリビングと窓が向かい合わせになってしまい、互いに気を使ってしまう暮らしに。
→ 窓の配置や距離感、視線の抜け方もよく考えましょう。
4. 動線とは?暮らしやすさのカギを握るポイント
動線とは、「人が家の中や敷地内を移動するルート」のこと。
スムーズな動線があることで、暮らしやすさが格段にアップします。
特に以下の3つの動線を意識しましょう。
(1) 家事動線
キッチン→洗濯→物干し→収納までの流れをスムーズに。
岩手では冬場の室内干しを前提とした設計もおすすめです。
(2) 来客動線
親世帯と同じ敷地内でも、来客が気兼ねなく訪れることができるルートを確保しましょう。
(3) 敷地内の外部動線
玄関から駐車場、ゴミ置き場、物置などへの動線も要チェック。
特に岩手の冬は滑りやすいので、アプローチの安全性も重視しましょう。
5. 岩手ならではの配置&動線で注意すべきこと
岩手の気候風土をふまえると、配置・動線の工夫には以下の点が大切です。
● 雪の対策を優先する
- 雪が吹き溜まる方向を避ける配置
- 融雪や除雪スペースの確保
- 滑りにくいアプローチや玄関先の屋根も検討しましょう。
● 日照時間を最大限に活かす
岩手は冬季の日照時間が短め。南向きの窓配置、開口部の大きさ、建物の高さバランスに工夫を。
● 庭・畑スペースも意識
田舎暮らしの魅力でもある菜園や家庭菜園スペースの配置も計画段階で考えておくと、暮らしが豊かになります。
6. 配置計画の進め方と相談先
配置や動線の計画は、建てる前のプランニング段階が勝負です。
自己判断だけで進めず、以下のような専門家の力を借りるのがおすすめです。
● 地元工務店・設計事務所
岩手の気候や土地特性を理解しているプロが最適です。
無料相談を実施している会社も多いので、まずは気軽に聞いてみましょう。
● 行政(市役所の建築課など)
敷地の法的な制限(接道・建ぺい率・用途地域など)も確認が必要です。
「この場所に建ててもいいのか?」という前提条件もクリアにしておきましょう。
7. まとめ|「建てられる」だけでは成功しない!
実家の敷地に家を建てるのは、費用面でも精神的にも魅力的な選択肢です。
しかし、「土地がある=そのまま理想の家が建てられる」とは限りません。
特に、
- 建物の配置
- 日当たり・風通し
- 生活動線
- 親世帯や隣家との距離感
- 岩手ならではの雪対策や寒冷地仕様
こうした点を丁寧にプランニングしてこそ、本当に住みやすい家が実現します。
配置と動線は、家そのものと同じくらい大切な要素。
後悔しない家づくりのために、早めの相談と綿密な計画をおすすめします。
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