「将来の出費」を見落としていませんか? ~リフォームと建て替え、10年後の違いとは~

公開日:2025/07/19(土) 更新日:2025/07/18(金) 家づくりのこと

【目次】

1. はじめに|今の選択が10年後の家計を左右する

2. 「初期費用」だけを見ていませんか?

3. ランニングコストの差が積もれば大きな違いに

4. メンテナンス頻度と費用の比較

5. 見落としがちな「住まいの老朽化リスク」

6. 10年後・20年後も安心して暮らすには?

7. よくある質問(FAQ)

8. まとめ|“コストの見える化”から始めよう


1. はじめに|今の選択が10年後の家計を左右する

築30年を超えた我が家。そろそろメンテナンスが必要だと思い、リフォームの見積もりを取ったら「800万円ほどでできます」と言われた。
建て替えの見積もりは2000万円。そりゃあリフォームの方が安いよね…。

でも、その選択、10年後に後悔しないでしょうか?

家は「買って終わり」ではありません。
住んだ後にかかる「維持費」「光熱費」「修繕費」など、見えにくい“将来の出費”こそ重要な判断材料なのです。


2. 「初期費用」だけを見ていませんか?

たとえば、下記のような比較をしたことはありますか?

項目 リフォーム 建て替え
初期費用 約700〜1000万円 約2000〜2500万円
築年数 古い家を活用 新築(性能も最新)
住みやすさ 一部改善 生活動線や設備すべて改善
補助金 窓や省エネ改修に支給 ZEH・長期優良住宅等で支給あり

「金額が高い=損」という印象を受けがちですが、建て替えでは断熱・耐震・省エネといった住宅性能が総合的に向上し、光熱費や修繕費も抑えられるメリットがあります。


3. ランニングコストの差が積もれば大きな違いに

ここでは「光熱費」と「保守費(設備の修理・交換費)」に注目して比較してみましょう。

■光熱費の差

項目 リフォーム住宅 建て替え(高性能住宅)
冷暖房費/月 約15,000円 約8,000円
年間 約18万円 約9.6万円
10年での差額 約84万円の差  

断熱性や気密性が弱い家では、冷暖房費が大きくふくらみます。
建て替えで高気密・高断熱の住宅にすれば、毎月の電気代がほぼ半分になることも珍しくありません。

■設備の更新コスト

築年数が進んだ家ほど、配管・給湯器・電気配線など、見えない部分の修繕が頻繁に必要になります。

  • トイレ交換:20万円〜

  • 給湯器交換:25万円前後

  • 漏水修繕:数十万円

  • 屋根の再塗装:80万円前後(10〜15年ごと)

建て替えなら、最低10〜15年は大きな出費が発生しにくい状態をつくれます。


4. メンテナンス頻度と費用の比較

築古住宅は、「あちこち少しずつ壊れていく」ことが多く、結果的に毎年のように修理が発生するケースも。

項目 リフォーム 建て替え
メンテ周期 短い(5〜10年) 長い(15〜20年)
緊急修理 多くなりがち ほぼ発生しない
将来費用 年間5〜10万円前後 年間1万円未満(当初)

特に50〜60代になると、将来の収入が限られる中で「毎年の修理費用」が負担になることも。
長期的な視点で「定額で済む暮らし」を実現できるのは建て替えの魅力です。


5. 見落としがちな「住まいの老朽化リスク」

リフォームを選んだ場合、家の構造部分(柱・土台・配管など)が劣化している可能性を見落としがちです。

とくに注意したいのが次の3つ。

  • ■旧耐震基準(1981年以前の建築):震度6〜7に耐えられないことも

  • ■白アリや腐朽による土台の劣化:表面では気づきにくい

  • ■断熱材が入っていない:夏の暑さ・冬の寒さが年々つらくなる

いずれも、リフォームで「見た目だけきれいにする」だけでは根本解決にならず、数年後に再リフォーム→追加出費が発生することもあります。


6. 10年後・20年後も安心して暮らすには?

老後の暮らしで本当に大切なのは、“これからかかる出費”をコントロールできるかという点です。

  • バリアフリー対応の間取り

  • 光熱費を抑える断熱性能

  • 修理の心配が少ない新しい設備

  • 災害に強い耐震性能

  • 子や孫に資産として残せる家

これらすべてを叶えるには、建て替えが最も効果的な選択肢になるケースも少なくありません。


7. よくある質問(FAQ)

Q1. 築40年でもリフォームで大丈夫ですか?
A. 状態によりますが、構造部分に劣化があれば建て替えを検討すべきです。まずは建物調査をおすすめします。

Q2. 建て替えは高くつくと聞きますが、補助金はありますか?
A. 「こどもエコすまい支援事業」「ZEH住宅補助金」など、最大100万円以上の補助制度があります。省エネ基準を満たすことが条件です。

Q3. 今はリフォームで済ませて、10年後に建て替えるのは損?
A. 二重投資になるリスクがあります。将来的に建て替える可能性があるなら、今のリフォーム費用を建て替え資金に回す選択もありです。

Q4. リフォームで「老後も安心な家」はつくれますか?
A. 一定の範囲で可能ですが、建物構造や間取りに制限があるため、建て替えほどの自由度や性能は期待できません。


8. まとめ|“コストの見える化”から始めよう

リフォームか建て替えかを判断するとき、「初期費用」だけで決めてしまうのは危険です。
家はこの先10年、20年、あるいはそれ以上にわたって住み続ける場所。

だからこそ、「今いくらかかるか」よりも、
**「これからいくらかかるか」「どう暮らしたいか」**を考えて選びましょう。


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